10月後半 逗子通信




10月16日(木)
朝、出張荷造りをして、まずは逗子駅前の心療内科へ。そこから上京。グリーン車に乗り、電車の中で西大井まで原稿書き。品川で降りて、そのまま品川プリンスホテルへ行き、ヤフーカフェに入って仕事を続ける。他のインターネットカフェを探したのだが、品川駅近辺にはなかった。途中でおそばでも昼食に食べようと思っていたのだが食べそびれた。

ヤフーカフェは初めてだ。時間に応じて料金が発生するのかと思ったら、500円なりのエスプレッソコーヒー1杯で2時間弱、テーブルを使って仕事ができた。これはお安い。ただ、自由に使えるLAN回線があるのかと思ったら、データのセーブ機能のない専用端末しかインターネットにつながっていなかったうえ、電源もなかったので、使い勝手は悪かった。要するにヤフーカフェでは自前のコンピュータは使えない、とは言わないが、使いづらい。

予定の時間までみっちりと仕事をして、時間を見てはす向かいの新高輪グランドプリンスホテルへ移動、新型ホンダ・オデッセイの発表会出席。何人かの方と話ができた。新しいオデッセイは手堅いキープコンセプトだが、わたしは好感を持って眺めた。

発表会後、そのままホテルからタクシーに乗ってホテルJALシティ羽田へ。チェックインして部屋にこもり、すぐに仕事、仕事、仕事。夕食に、向かいのすき家に行って今日初めての食事に牛丼を食べ、また部屋に帰って仕事、仕事、仕事。真夜中に原稿を納めて、明日のホテルの予約をして、倒れて少しだけ寝た。いったい、1日に何時間労働すりゃ気がすむんだよ、おまえは。という感じ?

10月17日(金)
朝6時半に無理矢理起床、シャワーを浴びる。荷物をまとめてシャトルバスに乗り空港へ。8時45分の飛行機に乗って熊本へ。飛行機の中で、つかの間の休息。機内放送で落語と漫才を聞く。オール阪神巨人と笑い飯ってすごいな!と新旧漫才コンビを再評価した後は眠りこける。

熊本空港でレンタカーをピックアップ、オートポリスサーキットへ。お昼前にプレスルームに着くが、そのまま原稿書き。もう助けてくれと言いたくなるほど原稿を書き続けている。今度こそ、ビルが建つか?建たないよなあ。

とか言いながら、この無理がきくのも、ランニングを再開して体調を整えているからだと思っているわたしは、今回の取材行ではオートポリスサーキットの外周をランニングしようともくろんで、ランニングギアを持ってきた。で、まず散歩がてら歩いて1周して様子をうかがう。

考えてみたらここの外周を歩くのは初めての経験。コースに起伏があることは認識していたが、ここまで傾斜していたかと驚く。なるほどこのコースを得意とする車種、不得意とする車種が分かれるのも当然だわい、と納得。そもそもは自分のランニングのための散歩だったが、コースのチェックも(いまさらながら)できて、ためになった。だが自分の足で走るとなると、この傾斜は厳しい。膝を壊す限界線上だなと思うが、きわどいところでいけるだろうと判断。

次にクルマで1周してコースの再確認と距離計測。で、駐車場で着替えて、走る。予想したより楽に1周できた。気持ちよかった。大汗をかいて、エアコンを全開にしたクルマに乗りホテルへ。

前夜予約したホテルにチェックイン。初めて泊まるホテルだが、今晩はここで知人と落ち合う予定。約束の時刻まで原稿書き、7時すぎに、N氏が迎えに来てくれた。メカニックのN氏はここが地元。今まで一緒に食事をしたことがなかったので、今回ぜひということになった。

N氏のクルマで熊本市街へ行き、クルマを駐めて食事をすることに。N氏はせっかくだから、と熊本市街の盛り場のポイントを案内してくれた。そのポイントのひとつが、なんとまあ、ソー●ランド街。熊本は●ープランドで有名な街なのだそうな。その方に興味がないわたしは、熊本がソープ●ンドで有名な街であることを初めて知って驚く。

そう言えば、オートポリスの取材に来ると、夕方になると落ち着かなくなってわざわざ山を下りて熊本へ行く方々がいらっしゃったなあ、といまさらながら納得。みんな、ソ●プランドに行ってたのね。それにしてもソープラ●ドという名称はなんとかならないものか。N氏には、行きつけの店(笑)の待合室まで案内してもらった。本当に、待合室まで。

その後、馬刺しと魚の刺身、N氏は飲まないがわたしはビールと焼酎をいただく。非常においしゅうございました。馬のモツ煮込み、初めてだったけどおいしかったなあ。

その後、あれこれレース界の裏話で盛り上がる。新旧、びっくりするような話題も耳に入った。先日の日本グランプリの直前、オートポリスで極秘裏にホニャララがホニャララしていたとか、来年、F3でホニャララがホニャララするとか、その昔、ダラーラの代理店がホニャララしてホニャララしたとか、あの選手はホニャララしたからホニャララしたんだとか。店を変えて、ペールエールを1パイント飲み、日にちが変わる頃、ホテルまで送り届けてもらった。ありがとうございました。

10月18日(土)
朝ご飯をホテルで食べ、ひげをひさしぶりに剃ってサーキットへ出勤。でも、宿題原稿を片付けなければ事態が破綻するので、結局プレスルームにこもって原稿書き。こんな状態なら、そもそもオートポリスは欠席したんだが、手配をした段階では予想がつかなかった。

途中、前夜お世話になったN氏が某若手ドライバーを連れて現れる。来年、ひょっとしたら繰り返し顔を合わせるかもしれない選手だし、ちょっと思いついた企画もあったので、プレスルームでショートインタビュー。

その後はまたまた宿題原稿。予選終了後、さっさといつもの温泉宿、阿蘇内牧温泉は山王閣へ。ここに通うようになってもう5年目かな。昔はレース関係者はほとんどいなかったのに、今回はとあるチームのオーナーご一行様の名前が。

夕食までの2時間、仕事をするかランニングをするか、迷いに迷ってランニングを選択。この宿、高校やら社会人の陸上チームをはじめとする体育会系の合宿によく使われているようだが(ポスターやら色紙やら寄せ書きやらが飾ってあるのでわかる)、今回は同宿にはならなかった。でも温泉街を走り始めると、何人かのランナーにでくわした。

汗をかき、温泉へ。ぬるめの露天風呂で呆ける。つかの間の休息。夕食はいつもの感じ。サラダ、阿蘇の赤牛、馬刺し、さよりの焼き物、根菜の煮物、大根餅、その他もろもろ、この愛おしい地球の緑の大地やら青い海洋で脈々とささやかな生命を営んできた様々な動植物を、端から食らう。ウィズビールアーンド冷酒。

部屋で一杯飲みながら仕事の続き。睡眠導入剤を飲んで寝る。

10月19日(日)
できれば朝、ランニングをしようと思っていたが、疲れ果てていて、とても起きられなかった。ゆっくり起きて朝食を食べ、さすがに朝風呂には入らず、チェックアウト後、いつもの夏目漱石の部屋を訪問。エビスビールを飲んだつもりになる。

クルマでサーキットへ向かうと、5km手前から渋滞していて仰天した。前回のツインリンクもてぎ戦といい、今回といい、大した人気だ。自動車レースにも、まだ目はあるなあと思う。

とはいいながら今日も、宿題原稿書きでいっぱいいっぱい。さすがに決勝レースはストレートを目で眺められる位置に陣取り、モニタで状況を確かめつつ観戦。ただし、朝の大渋滞を見た上、週明けから恐ろしい締め切りラッシュになるので絶対に楽して帰らなければいけない、と決意。フィニッシュ前に場内脱出。

そうしたら、早く空港に着きすぎたので、待合ロビーで原稿書き。女房には羽田まで迎えに来てもらうことにして飛行機に乗る。眠りこけた。

帰宅後夕食。もう頭も身体も疲れ果てているので、ワインを飲んで倒れて寝る。

10月20日(月)
腰を据えて仕事をしたいところ、やっかいな仕事を受けてしまったので朝から少しばかり仕事をして、お昼に向けて品川へ。例によって横須賀線の中では原稿書き。

お昼に品川プリンスホテル上階の日本料理店で木村昌夫氏×松浦賢氏対談。自動車レースの世界に生きていてこの取材の機会を逃すわけにもいかない。

どちらも久しぶり。昼食をとりながら、興味深いお話を聞く。帰り際、松浦氏が「そういえば身体はもう大丈夫なのか」と気をつかってくださる。気遣いのできる人というのは本当にいるものだ。全身から力が抜けるほどうれしかったし、ありがたかった。

わたしはその場からトンボ返り、帰宅して仕事。先日購入したばかりの手動シュレッダーがあっけなく壊れる。

10月21日(火)
腰を据えて仕事をしたいところ、朝一番で横浜市大付属病院へ。はるか昔に予約をとった神経科受診。結局問診票とカウンセリングで出た診断は「敢えて言うならば、レム睡眠行動障害」という情けないもの。「精密検査してもいいけど、現状のままでは異常が出るとは思えない」と。そりゃそうだわなあ。

ただ、このところ感じていた睡眠導入剤の心地よさについて、「正常な睡眠に導いている形跡があるので服用を続けたらどうか」とアドバイスをくれた。「副作用はないか」と聞くと「ないとは言わないが、毎晩ビール飲むよりはるかに問題はない」とばっさり。そのまま無罪放免。大学病院の神経科なんだからもう少しなにか話の種をひろえるかと期待していたのに、なにもなかった。それより担当医が金石勝智そっくりだったので、そればかり気になってしかたがなかった。

で、帰宅後はひたすら仕事。

10月22日(水)
腰を据えて仕事をしたいところ、朝9時半からニスモで取材。3人の技術者に集中取材で1日仕事。この仕事を受けたときには、こんなに仕事が立て込んでいるとは予想していなかったが、仕方がない。

撮影しながらのインタビューなので、撮影のときは席を外して近所のインターネットカフェへ逃げて原稿書きをしようと、インターネットカフェの当たりをつけていったが、とてもそんな状況ではなく、結局夕方までずっとニスモ。社員食堂でおそばを食べた。

夕方帰宅、原稿書き。

10月23日(木)
腰を据えて仕事をしたいところ、朝9時から歯医者。あっけなく終わるつもりが中規模工事が始まった。おいおい、聞いてないよ。

帰宅後はひたすら仕事。合間に、電動シュレッダーを注文。安物買いの銭失いとはこのことだ。もっとも、株式については「高物買いの銭失い」ではあるが。ついでに、小沢昭一のCDを注文した。何かのきっかけで「ハーモニカブルース」が口についてしまい、フルコーラスを聴きたくなったため。

10月24日(金)
ようやく朝から腰を据えて仕事ができる。ひたすら原稿書き。電動シュレッダーが届く。いつもながら、アマゾンの配送システムはどうなっているのかと不思議になるほどのレスポンスだ。それにしてもシュレッダーが必要になるような仕事をすることになるとは思わなかった。夜までひたすら仕事。

10月25日(土)
朝からひたすら仕事。ようやく先が見えてきた感じがする。

アマゾンに注文していた小沢昭一のCDが届く。名曲「ハーモニカブルース」を聞きたかった。大学浪人時代、TBSラジオの「小沢昭一的こころ」をよく聞いていた。そのとき覚えて、ワンフレーズだけはなんとなく口ずさめる。それがここに来て、急に聞きたくなった。聞いたら泣けた。いやもう、昭和の名曲だ。小沢昭一、天才。

10月26日(日)
朝からひたすら仕事。ようやく仕事に一段落をつけた。Mixiラジオのジャズと、小沢昭一を交互に聴きながら。

10月27日(月)
一晩寝かせた原稿を朝、推敲して納品。とうとうトンネルを抜け出した。もちろんその他、遅れている仕事はいくつもあるのだが、目前の危機はやりすごした(ような気がする)。

パソコンの環境整備。我が家ではまだいくつかの理由があってウィンドウズ98機が動いている。なんとかXP機に環境を移行しようと、ボードを抜いたり差したりドライバーを更新したり戻したりするがうまくいかず。次の手を探す。

カラーのインクジェットプリンタの使用頻度が急激に上がり、インクカートリッジの消費量が増える。もったいないので、再生品を探していたら、インクの詰め替えキットが市販されているのを初めて知った。今のインクカートリッジはそれぞれにICチップがついていて、1回取り外すともうシステムが認識しなくなってしまうので、インク詰め替えというのはできないのかと思ったら、チップのリセッターまで売ってんのな。知らなかった。というわけで早速エントリーキットを注文。

早めにランニングをしていたらハロウィンの扮装をした子供たちに出会う。いつのまにかそういう季節なのね。

荒廃したデスクの整理。夕食に、女房と逗子駅前へ出た。ドコモで、携帯の充電池を貰った。気になっていた新しいレストランバーへ。古い民家を利用した店で、料理もお酒もよろしい。すっかり気に入った。逗子「ENISHI」。


10月28日(火)
そういえば夕べ、「来週末にパリで市街地耐久レースがあるんだけど出ませんか」と突然誘いの電話があった。パートナーはメーカー育成中の期待の若手ドライバーだという。そりゃ出たいけれども、来週にフランスというのは無理だよなあ。

で、昨日に引き続きデスク周辺の整理。お昼前に郵便局。ついでに文房具と本を買った。週末、WRCラリージャパン観戦に北海道へ行く。あれこれ手配。札幌在住のカメラマンK氏と電話で話す。できれば週末、カートに乗れないかなと思っていたのだが、天候が悪そうだ。それならばラリーのフィニッシュを待たず土曜遅くか日曜早くの便で帰ってこようかな。

気持ちにもかなり余裕が出てきたので、ゆっくりランニングを楽しんだ。

10月29日(水)
夜、寝付けなくて困っていたら、ちょうどケーブルTVでWTCC岡山戦が始まった。で、観始めたら、これがおもしろい。少なくともF1などは足下にも及ばない、自動車レースの醍醐味満載の展開だ。レース1、レース2とも、今年観たレースの中ではベストレースであった。おかげでかえって興奮して夜更かし。

歌手の泰葉某がわけのわからない騒動を起こしている。興味津々で眺めているが醜いばかり。芸能ニュースにおけるマツコデラックスのコメントがもっとも良かった。「泰葉が三平を継げば良かったのに」

これには大笑い。この人のことはよくわからないまま、ただの異形タレントだと思っていたが、見事なコメンテーターだと評価。

10月30日(木)
朝、新逗子駅から京急に乗って羽田空港へ。エアドゥで北海道は札幌へ。しばらく読んでいなかった週刊誌を読んでいたら着いた。新千歳空港で某誌F編集長の到着を待つ間、ノートパソコンを開いてメールチェックなどしていたら、ツクモ電機が民事再生法適用申請のニュースが。

ツクモ、というよりもわたしには九十九電機、なのだが、小学生の頃、初めて秋葉原に足を踏み入れたとき、九十九電機はラジオ街に並ぶ単なるパーツ屋さんのひとつだった。わたしはそこで、少ないお小遣いを使い恐る恐る、ラジオを組み立てるための抵抗やらコンデンサーやらを買った。九十九電機の名前が刻まれたドライバーをおまけにくれたこともある。やたら嬉しかったあのドライバー、探せばまだどこかにあるはずだ。わたし(とラジオ仲間)にとっては九十九電機は秋葉原の代名詞だった。その後急成長を遂げて、まさに秋葉原の代名詞になったツクモでは、つい先日も買い物をしたばかりだ。しみじみ。

新千歳空港でRON誌編集長、F氏と合流、途中、ラーメンで昼食を摂り、レンタカーで札幌ドームへ。あれこれ手続きの後、早速ドーム内のコースへ降りる。てっきりわたしは路面に土が敷いてあるものだとばかりお思い込んでいたら、つるつるのコンクリートのままだったので仰天。まるでミニ四駆のコースだ。


こんな感じ。ホントに、ここ走るんですか?


ホントに?

スタンドからセレモニアルスタートを見物し、市内のホテルへ。そばの鶏料理屋でF氏と夕食&一杯。

10月31日(金)
ランニングギアは持ってきたが、疲れていて朝、起きられず。F氏の車でピパオイSS4へ。駐車場からシャトルバスに乗り、コース入り口へゆくと係員が「観戦ポイントまでは、ここから徒歩で約20分かかります」と言う。

ところが林道を上っても上っても観戦ポイントは現れず、しかも傾斜は厳しくなっていくしで汗をかいた。わたしは足には自信がある方だが、さもなければ、へこたれるくらいの距離だ。もし悪天候だったらわたしも引き返していたかも知れない。これがラリーと言ってしまえばそれまで。

その後、ユーパロSS6へ行き、遅めのお昼はすすき野ラーメン横町でラーメン。いったんホテルで休んでから札幌ドームへ出かけ、SSS観戦。


ホントに走ってました。

ホテルに帰る頃には雨が本降りに。面倒なのでF氏とホテルそばの焼き肉屋に行き、すき焼きを食べる。けったいな店だったが、おいしゅうございました。